日々、自宅でパソコンやスマホをフル活用して仕事をしているみなさん。
今日の、相棒たちのバッテリーのご機嫌はどうですか。
「朝フル充電したはずなのに、お昼休みにはもう半分。」
「Web会議中にスマホを触ったら、まるでカイロみたいに熱くてびっくり。」
そんな経験、ありますよね。
僕もこの「バッテリーの持ちの悪さ・調子の悪さ」がデバイスの買い替えを考える理由になることが多いです。
スマホもノートPCも、在宅ワーカーや個人事業主の僕たちにとっては大切な商売道具であり、欠かせない相棒です。買い替えるとなると10万円、20万円と大きな出費になるし、何より設定のやり直しやデータ移行が本当に面倒です。
そこで今回は、やってしまいがちなバッテリーの劣化を早める習慣と、今日からできる長持ちテクニックをまとめました。
この記事でわかること
- スマホやノートPCのバッテリーが劣化してしまう本当の理由
- 毎日の仕事の中でついついやりがちなバッテリーに悪影響なNG習慣
- 今日からできるバッテリーを長持ちさせる超簡単ポイント4選
結論|腹八分目の充電と熱対策が寿命を延ばす秘訣
バッテリーを長持ちさせる最大の秘訣は、人間と同じように「無理をさせないこと」です。
- お腹いっぱいの状態で食べ続けさせない(過充電を防ぐ)
- 熱い中で無理な稼働をさせない(熱対策をする)
この2点を意識するだけで、数年後の相棒の元気さが劇的に変わります。
難しい設定をしなくても、日々のちょっとした扱い方を変えるだけで十分効果がありますよ。
なぜバッテリーは弱る?(リチウムイオン電池の繊細な性格)

スマホやPCに入っている電池は、実はとっても繊細な性格をしています。
イメージとしては、人間と同じと考えてみてください。
無理をさせれば疲れるし、熱すぎればバテてしまいます。
今のガジェットのほとんどには「リチウムイオン電池」が使われています。
この電池は、内部にある「リチウムイオン」が、充電時と放電時でプラスとマイナスの間を行ったり来たりすることで電気を蓄えたり放出したりしています。
問題は、「満タン(100%)」と「空っぽ(0%)」の状態が、このリチウムイオンたちには、すごく過酷な環境だということです。
- 満タン(100%)の状態
電池の内部が「高電圧」さらされ続けます。
この強い圧力がかかり続けると、リチウムイオンが移動するための道が少しずつ壊れてしまい、結果として電気を蓄える力が弱まってしまいます。 - 空っぽ(0%)の状態
電池内部の化学反応が不安定になり、極端な場合には電池そのものが動かなくなる(過放電)のリスクが高まります。
つまり、リチウムイオンたちがスムーズに動けるように、「パンパンでもスカスカでもない、適度なゆとりがある状態」をキープしてあげることが、バッテリーの健康を保つ一番の近道なんです。
これを知っておくだけで、これから紹介するNG習慣が「なぜダメなのか」が、わかりやすくなりますよ。
ついやりがちな「バッテリー劣化」を早める5つのNG習慣

① 100%なのにずっと充電器に繋ぎっぱなし(高電圧ダメージ)
在宅ワークだと、デスクに座りっぱなしで常に充電器に繋いでいるという方も多いはず。
その他にも寝ている時、朝まで充電…とか。
これ、人間でいうと「お腹いっぱいなのに、無理やり食べ物を口に押し込まれている状態」です。
特に知っておくべきは、一番のNGは「100%のまま放置すること」だということ。
これが一番、バッテリーにじわじわとダメージを与えてしまいます。
② 最も危険!「ながら充電」による熱のダブルパンチ
これが実は最も避けてほしい「寿命削りの習慣」です。
なぜ「最も」なのかと言えば、バッテリーの劣化は「熱で決まる」からです。
この習慣は、スマホなどを「充電しながら使う」。
つまり
充電熱+動作熱のダブルダメージだから。
この2つの熱でスマホやノートPCはサウナ状態に。
「食べながら全力疾走」させられているようなものなので、バッテリーが悲鳴を上げるのも無理はありませんね。
③ 0%になって電源が切れるまで使い切る(過放電による飢餓状態)
電池を使い切ってから充電したほうがいいというのは、実は一昔前の古い電池のお話。
今の電池にとって0%は「極度の飢餓状態」です。
そのまま放置すると、次に充電をしようとしても、受け付けなくなってしまう(故障する)リスクがあります。
それは電池内部の電圧が下がりすぎてしまう「過放電(かほうでん)」という状態になるからです。
過放電になると「バッテリーを守るための最低限の電力」まで使い果たし、電池そのものが劣化します。
単なる空腹じゃなくて「飢餓状態」になってしまうわけですね。
④ 布団やクッションの上で使う(放熱できず熱ダメージ)

仕事の合間に、ベッドやソファで横になってスマホをチェック。
まさに至福の時間!ゴロゴロするのは最高ですっ!
ですが、バッテリーとしてはそうはいきません。
なぜなら柔らかい布って熱を吸い取り、その熱を閉じ込めてしまうからです。
先ほども書きましたが、バッテリーは熱が大の苦手。
「熱の逃げ道」が無くなることで、スマホはあっと言う間に高温状態に。
意外なことに、冬の陽だまりの窓際ですら、スマホにとっては過酷な現場になりえてしまいます。
⑤ 安すぎる充電ケーブルによる「不安定な電気供給」
最近はどこでもケーブルが買えますね。
USB-Cケーブルが主流になり、どこでも手に入るがため、安価なケーブルを購入することもあります。
でも、あまりに安価なものは、電気を送る力が不安定なことがあります。
それらのケーブルを使うということは、人間でいうなら「ジャンクフードばかり食べている状態」とも言えますね。
USB-Cケーブルの見た目が同じ様にに見えても中身の質が違います。
不安定な充電は、デバイスにとって「健康的な食事(充電)」とは言えないわけですね。
不安定な電気を流し続けると、バッテリーはそのストレスにさらされ、もしかするとスマホの「制御チップ」の体調まで崩す原因になります。
今日からできる!バッテリーを長持ちさせる4つの簡単テクニック

「じゃあ、どうすればいいの?」という方へ。
今日からすこーし意識するだけで、スマホやノートPCのバッテリー寿命をグググーーンと延ばせるコツをお伝えします。
① バッテリーの「腹八分目」管理は、デバイスの設定にお任せ
バッテリーにとって一番無理がないのは、だいたい20%から80%の間にある時です。
「きっちり80%で止めなきゃ!」と神経質になる必要はありません。
最近のデバイスは頭がいいので、一番いいところで充電を止めてくれる設定があったりします。
- iPhoneなら
「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」から設定可能。 - Androidなら
「設定」→「バッテリー」→「アダプティブ充電」や「バッテリーケア(Xperia)」「バッテリー保護(Galaxy)」などから、80%で止める設定ができます。 - ノートPCなら
メーカー専用の設定アプリ(LenovoならVantage、HPならCommand Centerなど)に「80%で止める」という項目があったりします。
まずは「設定」を一度覗いて、管理はデバイスにお任せしちゃいましょう!
② ケースを外す・浮かせる!「風通し」を良くして熱対策
「スマホが熱いな」と思ったら、一度ケースから出してあげましょう。
- 「ケースを外す」だけでスマホは冷える
ケースがあると熱がこもりやすくなります。ケースを外して熱を逃がしてあげるだけで、簡単にバッテリーへのダメージを抑えられます。 - 「浮かす」だけでPCは冷える
ノートPCをモニターに繋いで使っている方は、専用スタンドを使ったり、本などを下に置いて「底面」を少し浮かせてあげてください。風通しを良くするだけで、熱が逃げやすく、デバイスもぐっと楽になります。 - 【要注意】急激に冷やすのは逆効果:
熱いからといって、冷蔵庫に入れたり、保冷剤を直接当てるのは絶対にNGです!
まあ、冷蔵庫っていうのはそうそうないですかね(笑)
でも、ポイントは急激に冷やさないこと。
内部で結露(水滴)が発生し、一瞬で故障の原因になります。
風通しを意識することが放熱の第一ステップですね。
このUGREEN スマホ スタンドアルミ製で熱がこもりにくいだけでなく、高さと角度を自由に調整できるのが魅力です。
③ 習慣を変える!寝る前のフル充電をやめて「ちょい足し充電」へ
寝ている間ずっと100%で繋ぎっぱなしにするより、朝起きて身支度をしている間に充電する。
そんなリズム・習慣に変えるだけで、バッテリーが「食べすぎ(満充電)」で苦しむ時間を短くできます。
「ちょい足し充電」はむしろ大歓迎!
今の電池は「こまめに充電」しても傷みません。
20%くらいまで減ったら、仕事の合間に少しだけ「充電」をしてあげる。
0%になるまで我慢させず、ちょこちょこと気づいた時に充電するのが、長く付き合うコツです。
④ 毎日使うものだからこそ、質の良い「充電ケーブル」を選ぶ
やっぱり「いいケーブル」を選んであげる!これはデバイスの健康維持には欠かせないポイントです。
毎日使う充電ケーブルは、ぜひ信頼できるメーカーのものを選んであげてください。
「Anker(アンカー)」や「CIO」などがおすすめです。
特にiPhoneユーザーの方は、Apple公認の証である「MFi認証」マークがあるものを選んでくださいね。
このAnkerのPowerLine Ⅲなどは柔らかいので取り回しがしやすく、ワット数が240WなのでスマホやノートPCを買い替えても長く使えます。
安定した電気という「質の良い食事」を摂ることで、バッテリーの健康状態はもっと長く、良い状態に保たれます。
まとめ|無理をさせない「ちょっとした気遣い」で寿命は変わる

どうでしたか。
長持ちのコツを 全部完璧にやるのは大変ですが、「充電しながらのWeb会議はやめておこうかな」とか、「機械の設定に任せてみよう」といった、ちょっとした意識の変化があれば、それだけで十分です。
僕たちも、無理をすると翌日に響くようになりますよね(笑)。
いやー老眼や体力の衰え。年齢ってちゃんと来ます。
そんな僕たちと同じで、無理をさせないこと。これが一番です。
大切な仕事の相棒たちにも、少しだけ優しく気遣いをもって接してあげませんか?
そうすれば、きっとスマホもノートPCも長く、僕たちのビジネスを支えてくれるはずです。
今日からできることを、ひとつずつ一緒に始めていきましょう!
安定した電気供給とケーブルを一緒に揃えるちゃうのも手間がなくおすすめです。
▶ バッテリーをいたわる習慣の次は、質の良い電気を届ける「充電器」もチェックしませんか!

