今も僕自身コーヒーを良く飲みます。
いつもは微糖。
ちょっとは健康に気を使っているけど、ブラックは少し苦手なので「微糖」。
ただ、たまに甘いコーヒーが飲みたくなります。
そして甘いコーヒーを飲むと思い出すことがあります。それは祖母のこと。
僕がコーヒーを好んで飲むようになったのは、たぶん小学校4年生くらいからです。その頃は学校から帰って来ると、祖母がコーヒーを淹れてくれて一緒に時代劇とか見ながら甘いコーヒーを飲んでいました。
祖母は時代劇を45分までしかみないんです。
水戸黄門なら印籠を見せるところまで。
それ以降は
「いっつも同じだからこっから先は見る必要ない」
のだそうで(笑)
いや、最後まで見ないと気持ち悪いよって僕の言葉で仕方なく…甘いコーヒーをすすりながら二人で見ていたことが思い出されます。
その頃は何とも思っていませんでしたが、今思うと相当甘かったと思います。
小学校時代は淹れてもらっていましたが、大人になってからは僕が淹れていましたから。祖母の好みに合わせて作るとすごく甘いんです。かなりの砂糖の量。
祖母曰く
「秋田の人はみんな甘いんだ」と。
真偽のほどはわかりませんが、とにかく甘かったんです。
病気になってしまうんではないかと心配もしましたが、2年前94歳で亡くなるまでほとんど病気することなく元気でした。
「砂糖は元気の元だ」
「甘いコーヒーが一番うまい」
なんて良く言ってたなぁ。
おかげで僕も甘いものが大好きになってしまいました。
甘いものをいくら食べても健康だった祖母の血は僕にはさほど受け継がれなかったようで、最近では「ダイエットしてください」と言われる羽目になりましたね。
「ん、おいしい!ありがとう」
飲む前から感想言うなよwとツッコミ入れてた2年前にはもう戻れないのだと思うとなんだか急に寂しくなってしまいます。
学校から帰ってくると待っていてくれたシワシワの笑顔と甘いコーヒー。
美味しいコーヒーの種類や豆っていうのもある。
コーヒーのおいしい入れ方とかもある。
けど、一番大切なのはやっぱり「どんな人と飲むか」っていうことだろうと思います。
もう一度あのころに戻りたい気持ちになってしまいましたとさ。